「風俗」はもともと、ある地域やコミュニティ、社会における独自の慣習、習慣、または文化的な様式や行動パターンを指します。
これには、例えば、祭り、食文化、礼装、言葉遣いなど、多岐にわたる要素が含まれます。
現代の日本における「風俗」の用語は、1948年に制定された「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(通称:風営法)を起源として浸透していきました。
この法律は、一般的には性的なサービスを提供するビジネス(=性風俗営業)に関連して言及されることが多いのですが、実際にはカラオケボックス、ディスコ、ナイトクラブなど、多くの異なるタイプのエンターテインメント施設も規制の対象としています。
ここでは「性風俗特殊営業」に分類される風俗の主な業種やサービスについて解説いたします。
これは勉強しておいた方が良さそう。
そうね。女性も関わる業種が多いし。
性風俗特殊営業について
風俗営業は、日本の法律、特に「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」に基づく規定の中で、特定の形態の商売に関する規制と指針を定めています。
この法律に基づき、風俗営業を行う場合、届け出や許可を行政機関に対して行う必要があります。
風営法における風俗営業には「性風俗特殊営業」と「電話異性紹介営業」がありますが、ここでは「性風俗特殊営業」の分類を説明します。
【性風俗特殊営業】
1.店舗型風俗営業
ソープランド、ファッションヘルス、個室ビデオ、ストリップ劇場、ラブホテル、レンタルルーム、アダルトグッズショップ、出会い喫茶など
2.無店舗型風俗営業
デリバリーヘルス、アダルトグッズの通信販売
3.映像送信型
アダルトサイト
上記各項目には、更に細かな区分が存在することもあり、それぞれに特有の届け出や許可の要件、営業のルールなどが設けられています。
したがって、新しく風俗営業を始める際には、具体的なビジネスモデルに応じた届け出や許可の手続きを正確に行うことが求められます。
尚、具体的な手続きや要件は、届け出先となる地方公共団体(市区町村等)によって異なります。
「電話異性紹介営業」は店舗型のテレフォンクラブ、無店舗型のツーショットダイヤル、携帯電話を利用したテレフォンクラブが相当します。
なるほど、ボクたちがイメージする「風俗」は「性風俗特殊営業」にあたる業種なんだね。
うむ。業種によって届出書も異なるんだぞ。
風俗ってどんなことができるの?(店舗型風俗営業編)
広く知られている「風俗」は「店舗型」と「無店舗型」に別れますが、まずは「店舗型」の風俗の主な業種について、そのサービス内容や料金などを説明いたします。
ソープランド《店舗型性風俗特殊営業 1号営業》
浴室で女性従業員が男性客に対して個室で性的なサービスを行う風俗店で、一般的には「ソープ」と略されます。
「特殊浴場」「個室(高級)サウナ」という表現もあり、古くは「トルコ風呂」と呼ばれていましたが、1980年代にトルコ人留学生が名称変更を訴え出たことが発端となり、1984年12月19日に「ソープランド」と改称することになりました。
ソープランドは日本で唯一、合法的に本番行為をすることができる風俗店で、「洗体」「入浴」「潜望鏡」「マットプレイ」「スケベ椅子」などの独特なサービスも楽しめます。
近年では女性従業員のレベルも格段と上がり、店舗ごとのコンセプトも非常に多様です。
【参考料金】
激安店(総額):50分 15,000円~
大衆店(総額):60分 25,000円~
高級店(総額):120分 80,000円~
ソープは「王道」のイメージだね。
お店の格が上がれば上がるほど、女性従業員のプロ意識も高く、極上のサービスが期待できるぞ。
ソープで働く女性は月100万円以上稼ぐケースも多いらしいわね。
ファッションヘルス《店舗型性風俗特殊営業 2号営業》
女性従業員が男性客に個室で性的なサービスを提供する風俗店で、一般的には「ヘルス」と略されます。
本番行為はなく、ソープランドよりも安い値段でサービスを楽しめることから、1970年代から増加し始めましたが、2000年代に入ると無店舗型のデリバリーヘルス(デリヘル)が主流となったため、現在では店舗型ファッションヘルスは減少傾向にあります。
ソープランドのように浴槽はなく、シャワー付きの個室でサービスを受けますが、九州地方の一部には「トクヨク」と呼ばれる浴槽付きのヘルスもあります。
「素人」「ナース」「コスプレ」「痴漢」など、お店によって様々なコンセプトがあります。
【参考料金】
激安店:40分 7,000円~
大衆店:40分 10,000円~
高級店:40分 15,000円~
これはお財布に優しい!
30~40分で素早く楽しめるのがヘルスの魅力じゃ。
店舗型エステ(回春・性感)《店舗型性風俗特殊営業 2号営業》
店舗型エステは風俗業の中でもソフトなサービスに分類され、「風俗エステ」とも呼ばれます。
男性客へのノーマルなマッサージに始まり、メインは性器や睾丸へのマッサージになります。
店舗のコンセプトによってサービス内容は異なりますが、女性従業員は着衣ながら、マイクロビキニやTバックというセクシーなコスチュームでサービスを行います。
最後は手によるフィニッシュとなりますが、店舗や女性従業員によっては「全身リップ」「オールヌード」「ゴムフェラ」といったオプションもあります。
【参考料金】
40分 8,000円~
風俗エステは「入門編」といったところかな?
色んなところのコリがほぐれそうじゃ♡
風俗ってどんなことができるの?(無店舗型風俗営業編)
店舗を構えて個室でサービスを行う「店舗型風俗営業」の説明に続いては、店舗を持たずに女性従業員をホテルや自宅に派遣する「無店舗型風俗営業」の業種について説明いたします。
尚、以下に説明する「無店舗型風俗営業」は全て「無店舗型性風俗特殊営業 1号営業」に当たります。
デリバリーヘルス
店舗が女性従業員を男性客の指定するホテル、または自宅へ派遣する風俗店で、一般的には「デリヘル」と略されます。
性的サービスを目的とする風俗業種の中でも、一番店舗数が多いのがこのデリバリーヘルスで、本番行為はありません。
男性客は店舗に対して電話、またはネットでサービス利用の依頼を行い、店舗はその依頼をもとに、指定のホテルや男性客の自宅へ車で女性従業員を派遣します。
日本最大の風俗サイト「シティヘブンネット」によると、2023年10月現在で5,300件以上のデリバリーヘルスの情報が確認できますが、「素人」「学生」「OL」「人妻・熟女」など、店舗のコンセプトは実に多様で、サービスやコスチュームに関しても様々な内容やオプションがあります。
【参考料金】
激安店:60分 10,000円~
大衆店:60分 15,000円~
高級店:60分 30,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
自宅に来てくれる?独身男性のボクとしては是非冒険してみたい・・・
自宅に呼ぶなら部屋もお風呂もキレイにね。
ちなみに一般的なホテルは派遣できないところも多いので要注意じゃ。
ホテルヘルス
ホテルヘルスは、店舗が女性従業員を男性客の指定するラブホテルやレンタルルームへ派遣する風俗店で、一般的には「ホテヘル」と略されます。
ホテルヘルスのサービス内容はデリバリーヘルスと同様で、本番行為はありません。
男性客は店舗に対して電話かネット、または店舗の受付所でサービス利用の依頼を行い、店舗はその依頼をもとに指定のホテルへ女性従業員を派遣します。
ホテルヘルスはラブホテル街の近くに店舗を構えていることが多く、女性従業員は徒歩で指定のホテルへ向かうケースもあります。
ホテルヘルスもデリバリーヘルスと同じく、店舗コンセプト、コスチューム、サービス内容などが多彩です。
【参考料金】
激安店:60分 10,000円~
大衆店:60分 15,000円~
高級店:60分 30,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
ホテヘルはホテル派遣が基本ってわけか。
これは女性も色々と安心ね。
派遣型エステ(回春・性感)
店舗が女性従業員を男性客の指定するホテルへ派遣する風俗店で、サービス内容は店舗型エステと同じく、男性へのノーマルなマッサージと性器や睾丸へのマッサージになります。
近年では高級店も台頭しており、「脱がない」「舐めない」「触られない」というお仕事条件によって、レベルの高い女性が集まっている業種でもあります。
高級店では「濃厚密着」「オイル増し」「オールヌード」や、セラピスト2名からサービスを受けられる「ダブルセラピスト」など、オプションが豊富です。
【参考料金】
大衆店:60分 8,000円~
高級店:60分 17,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
「脱がない」「舐めない」「触られない」って条件は、風俗で初めて働くという女性にとっては安心ね。
人気の高級店ともなるとアイドル顔負けのルックスの女の子が多数在籍しているとか・・・♡
オナクラ
オナクラは、店舗が女性従業員を男性客の指定するラブホテルやレンタルルームへ派遣する風俗店で、正式名称は「オナニークラブ」といいます。
サービス内容は「ハンドサービス(手コキ)」、または「男性客の自慰行為を見てあげる」といったソフトなものになります。
オナクラも風俗エステ同様に「脱がない」「舐めない」「触られない」というお仕事で、基本的には着衣のままでOKということもあり、フリーターや学生さんを中心とした女性従業員が集まりやすい傾向にあります。
但し、お店によっては「キス」「ソフトタッチ」「トップレス」「ゴムフェラ」といったオプションサービスを備えている場合もあります。
オナクラは20分からという安価なサービスもあるため、人気の業種です。
【参考料金】
20分 2,500円~
※ホテル料金、交通費を除く
給料日前はオナクラ確定!
欲張ってオプションを追加して追加して・・・となると、割りといい値段になるので注意が必要じゃ。
SMクラブ
SMクラブは、サドやマゾのSM嬢が在籍しており、女性が男性客を責める「Sコース」、女性が男性客に責められる「Mコース」に別れます。
男性客は店舗へ希望するコースやプレイ内容、または希望しないNGプレイなどを伝え、依頼を受けた店舗は、女性従業員を指定のホテルへ派遣します
SMクラブは2005年の風適法改正により店舗型営業は消滅。現在では「無店舗型風俗営業」となり、ラブホテルでのサービス提供がメインとなります。
プレイ内容は「緊縛」「鞭」「低温ローソク」「アナル責め」「言葉責め」「スパンキング」「顔面騎乗」「浣腸」「聖水」などがあり、「手枷」「足枷」「ペニスバンド」などのセックストイを用いたプレイもあります。
近年ではSMルームを完備したラブホテルも増えており、そこでは更に満足度の高いプレイも楽しめます。
SMクラブの利用者は、性的趣向が強く、ハードプレイを好む男性客が多いことから、利用料金も割高となります。
【参考料金】
60分 20,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
SMか・・・ちょっと興味があるような、怖いような。
ビギナーにはハードルが高いわね・・・
これも風俗?
ここまでは「店舗型風俗営業」「無店舗型風俗営業」の主な風俗業種を説明してきましたが、「性風俗特殊営業」にあたらないものの、他にも世間で「風俗」と認識されている業種もあります。
例えば「ピンクサロン(ピンサロ)」は、キャバクラ等に必要な「風俗営業 第1号営業」や、低照度の飲食店に必要な「風俗営業 第2号営業」の許可を受けて営業しているお店がありますが、そのサービス内容は公には認められていません。
また、風俗のカテゴリに近いものとしては「セクキャバ」があります。
セクキャバは「おっパブ」などとも呼ばれ、キャバクラ同様の接待サービスにボディタッチのサービスが含まれる業種ですが、射精を目的とするような性的サービスはありません。
よく耳にする「メンズエステ」は風俗ではなく、営業に必要な届け出は税務署に対して開業届を提出するのみとなります。
メンズエステは男性客に対するマッサージのみがそのサービス内容となり、性的なサービスを行うことは違法とされています。
なるほど、ピンサロは届け出が異なるんだね。
料金の安さはとても魅力じゃが。
女性も利用可能な風俗
ひと昔前は「風俗」といえば男性を対象するもののみでしたが、多様化が進む現代においては女性が利用できる風俗店も存在します。
女性用風俗
女性用風俗は、その名の通り女性が利用する性風俗店で、「女風(じょふう)」とも略されます。
女性用風俗を利用する女性客の目的としては「性的欲求の解消」「ストレス解消」「性的好奇心・探究心」「自信回復」などが挙げられます。
店舗の営業に関しては、男性客が利用するデリバリーヘルスと同様に「無店舗型性風俗特殊営業 1号営業」の届け出が必要となります。
サービス内容は、女性客が「セラピスト」と呼ばれる男性従業員からマッサージをメインにした施術を受けるもので、オプションで「キス」「ゴムフェラ」「バイブ」「電マ」などがありますが、本番行為は禁じられています。
女性客はホームページから好みの男性を指名できるシステムで、時間単位はもちろん、男性従業員によっては宿泊してサービスを受けることも可能です。
更にはマッサージを含まない「デートのみ」「テレビ電話」や、「全国出張」「ダブルセラピスト」など、バラエティに富んだサービスがあるのも女性用風俗の特徴です。
近年ではこの女性用風俗の人気が高く、全国展開している店舗もあります。
【参考料金】
70分 15,000円~
150分 25,000円~
宿泊 50,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
私の周りでも利用した女の子がいて、私も興味あるのよねぇ・・・
女性芸能人もお忍びで利用していると聞くぞ。
え゛ーーーーー!!!!
レズビアン風俗
レズビアン風俗は「レズ風俗」ともいい、女性従業員が女性客を相手にサービスを行う風俗店です。
女性が対象となる風俗店ですが、セクシャリティに関しては「レズ」のみではなく「バイセクシャル」やいわゆる「ノンケ」の女性客も含まれます。
営業に関しては男性客が利用するデリバリーヘルスと同様に「無店舗型性風俗特殊営業 1号営業」の届け出が必要となり、サービス内容は主に性交渉、添い寝、デートが挙げられます。
店舗によってはオプションで「レズ3P」「双頭バイブ」「ペニスバンド」や、「プリクラ撮影」「動画撮影」などもあります。
【参考料金】
デート90分 12,000円~
添い寝90分 18,000円~
ヘルス90分 25,000円~
※ホテル料金、交通費を除く
セクシャリティへの悩みから利用する人も多いらしいわ。
なるほど。全てが快楽目的ではないんだね。
とにかく奥が深い風俗の世界
ここまでは主な風俗業種にフォーカスを絞って説明して参りましたが、ひとくくりに「ソープ」「デリヘル」「女風」などといっても、お店ごとのコンセプトやサービスは非常に多彩です。
例えばひと昔前のソープランドといえば、30代以上の女性従業員がメインでしたが、今では「学園」「メイド」「OL」などをコンセプトにして20代中心の女性従業員に限定したお店もあります。
もちろん人妻・熟女系のお店も人気です。
派遣型風俗店に代表されるデリバリーヘルスに関しても、お店のコンセプトは実に多彩。
「素人」「ギャル」「人妻・熟女」といったスタンダードなものから、「AV女優」「金髪」「痴女」など、非日常をたっぷりと味わえるコンセプトを持つお店もあります。
また、近年では「地雷系」「デブ」「ばばあ」などといった過激なワードが並ぶお店も密かに支持を集めています。
更には「おなべ」「男装女子」「ニューハーフ」が在籍する店もあり、女性と見間違うほどレベルが高いニューハーフが在籍している人気店もあります。
女性を対象にした「女性用風俗(女風)」の他にも、「出張ホスト」「レンタル彼氏」といった、類似業種もあり、風俗に興味のある女性としては興味が惹かれるはず。
この他にも、まだまだこだわりぬいたコンセプトやサービスを持つお店が日本中にはたくさんあります。
日本の風俗サービスは世界的に見ても非常に多様で独特と言えますが、実は日本国内の性犯罪・性暴力の抑止と発生件数の低さにも大きく貢献していると言われています。
先進国の中では日本の性犯罪率って格段に低いんだよね。
「風俗」と聞いただけで眉をひそめるのはちょっと間違ってるわね。
スポットライトは当たりにくいが、実はそれぞれの風俗サービスは社会に貢献していると言えるな。
営業する側、利用する側がしっかりとルールを守れば何の問題もないぞ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
風俗についてよくわからないという方にも、それぞれの業種やサービス内容について少しはご理解いただけたのではないでしょうか?
また風俗に対して少し怖いイメージを抱かれていた方も、風俗業を営むにはしっかりとした届け出が必要であるということがおわかりいただけたと思います。
風俗の目的はストレス発散や快楽を求めることだけでなく、人によっては性の悩みを解消することにも役立ちます。
そして、風俗は日本国内における性犯罪の抑止にも多大な貢献をしています。
利用する際にはきちんとルールを守って、「風俗」というサービスを思うまま楽しみましょう。
【ちょっと役立つ夜遊び情報・よるよる】の風俗情報を参考に、あなたにぴったりのお店を探してくださいね。